FSC認証材と聞くと、「なんとなく環境によさそう」というイメージはあるかもしれませんが、どんな木がFSC認証材なのかを知っている人はそれほど多くはないのではないでしょうか。簡単に言ってしまうと、第三者機関であるFSC(Forest Stewardship Council・森林協議会)*が「適切に管理された森林」だと認めた森で生産された木材が「FSC認証材」と呼ばれます。
「適切に管理された森林」については、FSCが定めるさまざまな基準がありますが、森の環境を適切に保つことは簡単なことではありません。
例えば、むやみやたらに植林をすると木はどんどん無計画に育ち、大地は根でいっぱいになり、木も山も育たなくなってしまいます。伐採も、無計画な大量伐採を行えば環境破壊になります。そうならないためには、しっかりと間伐を行い、適切な時期に伐採を行う必要があります。そういった管理をずっと続けていくことで山の自然環境が豊かになり、そこで育つ木々も良質な木材として価値あるものになっていくのです。
天竜の山は、たくさんの人の手で長い時間と手間をかけて管理されてきたおかげで、FSCに認証されるほど豊かな森になりました。
* FSC(Forest Stewardship Council・森林協議会)はドイツに本部を置き、世界21の第三者機関からなる非営利組織。10の原則に照らして、環境的・社会的・経済的に見て責任ある適切な森林管理を推進することを目的とした機関です。
FSCジャパン公式サイト(https://jp.fsc.org/)