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スタッフブログ

2014年 3月

神去村なあなあ日常 映画化記念 読書レビュー Ⅱ


今日は 第二章です。~ 神去の神さま~

私自身林学を学んでいた。とは言っても、この作中のような林業ではなく、樹木の病理や防風林の専攻だったのだが。それでも急勾配の山や大雨の中での作業を思い出し、また実家も神去村のような雰囲気なので読んでいて懐かしくもある。
一次産業全てに言える事だが、先祖代々のやり方をただ続けて行くだけでは通用しなくなっている。神去村は時代に置き去りにされた村に見えて、それでも林業を続ける地元の若手(田舎では40代も充分な若手)がいるのは、次代に繋ぐ経営をしている証拠だ。地ごしらえや間伐、伐採などはどれも山を守り、かつ木材を生産するのに重要な工程だ。
日本にとって必要な産業であり、大変な肉体労働であるのに収入は不安定。
それを承知で自然を相手にそれぞれの工程を得意とする職人が中村林業にはいる。
その中でも抜きん出て腕がいいのがヨキだ。ヨキは破天荒で、家庭を持った30代なのに言動はまるで中学生だが、腕の良さで誰からも一目置かれている。
そして、大地主たる清一が職人たちを主導しているのも大きい。
清一は三重西南部の大地主なのもあり、日本の山林の保護に一段と力を入れている。
実在の林業家達も、経営努力技術の研鑽を積み重ねているのだと窺える。
二章は読んでいるだけで体がむずむずしてしまう春先の杉山の花粉地獄から、
最初にイメージした神がかった描写が登場する。
清一の子山太が行方不明になり、村人たちは神隠しだと騒ぎ立てる。
折しも、その年は「オオヤマヅミさん」の大祭の年だと言う。
清一の子はオオヤマヅミさんが住むと言われている神去山で無事に見つかったが、
子供の足ではまず行けない山までどうやって来てしまったのか、
山太を連れて行った2人の女とは、オオヤマヅミさん、神去山。
その山へ入る時の男たちの禊。そして、勇気の淡い恋の相手の謎も惹き込ませる。
謎めいた女性直紀は美人であるが素っ気ない。
勇気が直紀への感情をどう決着付けるのかも見守っていきたい。

つづく


神去村なあなあ日常 映画化記念 読書レビュー 


一章 ヨキという名の男

あらすじを全く知らずにタイトルと各章名を見れば、閉鎖的な山奥の村の、神事的な小説をイメージするかもしれない。事実私もそうだった。蓋を、いや、ページをめくると三重県中西部にある山村での林業体験物語だ。ヨキという意味深な名前も、少し妙だが、主人公に林業を指導する日本人の名前だ。ちなみに、神去村は三重県の旧美杉村(現在は津市三杉町)をモデルにしているとか。(われわれの天竜も近いとか。)

目的もなく過ごし、高校卒業後の進路も全く決めずにいた平野勇気が、教師と母親に強引に林業後継者育成事業へと放り込まれる事から物語は始まる。
文体が一人称で展開され、読んでいると今どきの所謂ライトノベルを彷彿とさせ、18歳の少年にしてはいやに小難しい言葉や、斜めに構えた表現が気になっていた。また、いくら未成年とは言え、本人の同意もなく申し込むのは現代日本では通用しないのではないだろうか。それに、人知れず書き溜めていたノートを盾に脅されるのは、同じよう経験ある身には正直快くない。
しかし、都会で生まれ育ち、林業とは無縁だった青年の成長と林業や山村に対する理解の工程が細かな描写が、同じく林業とは無縁である読者を引き込ませている。高い木に昇ってチェーンソーで枝を払うシーンなどもありありと脳裏浮かぶ。無気力な若者だったが、若い分だけ体力もあり、吸収する能力も高い。国土のほとんどを山林で覆われているにも関わらず、林業従事者は減って行く一方の日本で、勇気を通して、日本の林業がどのように進んで行くのかを垣間見えるのだろうか。

つづく


春がすぐそこに・・・


皆サマ、日々いかがお過ごしでしょうか。
天竜区の山奥で日本三大人工美林の天竜スギに贅沢にも囲まれながら、
毎日毎日、杉花粉に苦しむMOKUZOです。

いや~今年もこの季節がやってきてしまいましたね。
昨年ついに!!我が身にもふりかかってきてしまった“花粉症”。
周りの人たちが毎年杉花粉に苦しむ姿を見て
「可哀そうに・・・。」
なんて余裕ぶっていた頃が懐かしい・・・。
発症から一年が経過した今年。
昨年のあれは実は気のせいだったのでは・・・?!と、
どこかで期待していたのも空しく、今年も日々息苦しく過ごしております。
この辛さを分かち合える多くの皆サマ、鼻をムズムズさせながら必死に乗り切りましょう!!

さて、杉花粉が飛び始めたという事でだいぶ暖かい日も増え、春の訪れを感じられる季節となりました。
わたくしも一足早く春を満喫しに“伊豆河津桜まつり”に行ってまいりました。
道中の天城超えはまだ道路わきに雪が残り、浜松に比べて気温も低かったのですが、
天城トンネルを抜けると直に桜がちらほらと見えはじめました。
当日はあいにくの雨でしたが、桜まつりの会場はカラフルな傘が重なりあうように多くのお客サマで賑わっておりました。

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鮮やかな濃い桃色の花びらは、普段目にする事の多かった薄い桃色の柔らかな印象とはまた違った存在感がありました。
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桜のトンネルなんてステキです☆
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菜の花もキレイに咲いていました☆
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来年は、是非晴れた日の夜のライトアップを見にお邪魔したいなと思うMOKUZOでした。
皆サマも一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





 


木材利用ポイント事業が延長されます!


平成25年7月1日から始まりました“木材利用ポイント事業”が、
平成25年度補正予算の成立に伴い、延長されることとなりました。

木材利用ポイント事業の延長について、その他申請方法等の詳細につきましては、
木材ポイントのホームページ にてご確認下さい。

http://mokuzai-points.jp/newsrelease/20140226_01.html


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