スタッフブログ一覧
神去村なあなあ日常 映画化記念 読書レビュー Ⅳ
2章の謎の全貌がいよいよ明らかになる章。つまりオオヤマヅミの大祭が行われる。
燃える山
このオオヤマヅミの大祭は圧巻。
山を大切にし、守り、そして自分たちの糧にしていく神去村の古来からの生き様が凝縮されたのがこの大祭である。
他所者の勇気を神事に参加させるか否かで対立する村人、
神去山の美しさ、
命懸けの祭りのダイナミックさが描かれている。
しかし、神去村の人たちは良くも悪くも田舎の人達。
人口が少なく、
村民―――いや、村民が飼っているペットですら皆周知。
村人相手には「なあなあ」で済ませられるが、
外の人間にはそうもいかない。
都会から来た勇気は紛れもない「異物」。
受け入れる人もいれば、拒否反応を示す人もいる。これは仕方がない。
作中でも、村外の人間の心ない仕打ちで村が大変な目に遭うシーンがある。
緑の雇用も、勇気のような若者は珍しい部類なのだ。
幸い中村林業の人たちは、
特にヨキは子供のような純粋さを持ち、
勇気を荒々しく歓迎し、
彼を一人前の林業家へと引っ張り上げ、
神去村の一員として面倒を見ている。
最近の若者が草食系と言われている昨今、これ位強引な方が良いのかもしれない。
事実、傍から見ればヨキの指導は楽しそうである。
当事者から見ればたまったものではないのだろうが。。。
続く
神去村なあなあ日常 映画化記念 読書レビュー Ⅲ
3月29日いってまいりました。東京ビックサイト ナイスさん主催 すてき耐震博2014年です。
こちらは会場でのワンショット!
WOOD JOB! ウッジョブ! 盛り上げっていますね。
東京は初夏リンリン、
3章 夏は情熱
神去村も夏へと変わり、勇気がすっかり林業従事者、神去村の一員となる姿が見えて安心する。都会へ思いを馳せ、隙あらば脱走しようと考えている青年ではなくなっていた。自然と、村の人たちの人柄が彼を成長させたのだろう。
夏の一大イベント夏祭りは近隣の村からも多く人が訪れる。
ウナギが川でうねり、捌かれるまでの様子は思わず腹が鳴る。
そして夏と言えば青春。
あの直紀と勇気は山太も交えるが一歩近付いた関係になる。
しかし、直紀の事を知れば知るほど、勇気の恋は遠いものとなって行く。
なぜだ、と勇気でなくとも思ってしまう。
『夏は情熱』
という章タイトルの通り、勇気の直紀への届かない熱意が夏の太陽のようにギラギラと(19歳の青年らしい劣情も含まれて)伝わって来る。
もう脱走しないと村人から信頼されているにも関わらず、お盆には横浜へ戻らなかった勇気。
林業の面白さに気付いた事もあろうが、少しでも直紀の近くにいたいという思いが、思春期の中学生のよう。
序盤は無気力かつ斜めに構えている部分が見えていたのだが、神去の自然と直紀の存在が彼を純粋にさせたのかもしれない。
物語は佳境へ、山にいくにも ちょうどいい季節がやってまいりましたね。
産地の天竜バスツアー企画も盛り上がって参ります。
ぜひ天竜のバスツアーの話しもふれてほしいですね。
さくら~ さくら~
さくら舞い散る中に忘れた記憶と 君の声が戻ってくる
吹き止まない春の風 あの頃のままで ~ケツメイシ さくら より~
いきなり歌でスタートしてしまいましたが(笑)
皆サマ、春の穏やかな日々をいかがお過ごしでしょうか?
ここ数日、満開のさくらを横目に鼻歌を歌いながら通勤しているMOKUZOです。
写真は天竜区船明にある船明ダムに隣接した運動公園横の並木道です。
染井吉野をはじめ約250本が並んでいます。
この時期、さくら情報と共に、多くの“さくら”にちなんだ曲が流れていますよね。
皆サマは“さくら”と聞いてどんな曲を思い浮かべますか?
森山直太郎さんの“さくら(独唱)”でしょうか?!
さくらを見ていると、四季を楽しめる日本人で良かったなぁとつくづく実感しますね。
さて、4月に入り各企業で新入社員がぞくぞくと入社していますが、
丸志木材も例外ではなく、初めての?!新入社員が入社致しました。
また次回、ご紹介させて頂きますが、とにかく若いです!!あたりまえですが・・・。
丸志木材は平均年齢が比較的?!高いので、これで少し下がりますかね(笑)
新生活は初めて事ばかりで、不安なこともあるかと思いますが、
一年かけて必死に咲いたさくらを見て、皆サマ癒されて下さいね。
神去村なあなあ日常 映画化記念 読書レビュー Ⅱ
今日は 第二章です。~ 神去の神さま~
私自身林学を学んでいた。とは言っても、この作中のような林業ではなく、樹木の病理や防風林の専攻だったのだが。それでも急勾配の山や大雨の中での作業を思い出し、また実家も神去村のような雰囲気なので読んでいて懐かしくもある。
一次産業全てに言える事だが、先祖代々のやり方をただ続けて行くだけでは通用しなくなっている。神去村は時代に置き去りにされた村に見えて、それでも林業を続ける地元の若手(田舎では40代も充分な若手)がいるのは、次代に繋ぐ経営をしている証拠だ。地ごしらえや間伐、伐採などはどれも山を守り、かつ木材を生産するのに重要な工程だ。
日本にとって必要な産業であり、大変な肉体労働であるのに収入は不安定。
それを承知で自然を相手にそれぞれの工程を得意とする職人が中村林業にはいる。
その中でも抜きん出て腕がいいのがヨキだ。ヨキは破天荒で、家庭を持った30代なのに言動はまるで中学生だが、腕の良さで誰からも一目置かれている。
そして、大地主たる清一が職人たちを主導しているのも大きい。
清一は三重西南部の大地主なのもあり、日本の山林の保護に一段と力を入れている。
実在の林業家達も、経営努力技術の研鑽を積み重ねているのだと窺える。
二章は読んでいるだけで体がむずむずしてしまう春先の杉山の花粉地獄から、
最初にイメージした神がかった描写が登場する。
清一の子山太が行方不明になり、村人たちは神隠しだと騒ぎ立てる。
折しも、その年は「オオヤマヅミさん」の大祭の年だと言う。
清一の子はオオヤマヅミさんが住むと言われている神去山で無事に見つかったが、
子供の足ではまず行けない山までどうやって来てしまったのか、
山太を連れて行った2人の女とは、オオヤマヅミさん、神去山。
その山へ入る時の男たちの禊。そして、勇気の淡い恋の相手の謎も惹き込ませる。
謎めいた女性直紀は美人であるが素っ気ない。
勇気が直紀への感情をどう決着付けるのかも見守っていきたい。
つづく
神去村なあなあ日常 映画化記念 読書レビュー
一章 ヨキという名の男
あらすじを全く知らずにタイトルと各章名を見れば、閉鎖的な山奥の村の、神事的な小説をイメージするかもしれない。事実私もそうだった。蓋を、いや、ページをめくると三重県中西部にある山村での林業体験物語だ。ヨキという意味深な名前も、少し妙だが、主人公に林業を指導する日本人の名前だ。ちなみに、神去村は三重県の旧美杉村(現在は津市三杉町)をモデルにしているとか。(われわれの天竜も近いとか。)
目的もなく過ごし、高校卒業後の進路も全く決めずにいた平野勇気が、教師と母親に強引に林業後継者育成事業へと放り込まれる事から物語は始まる。
文体が一人称で展開され、読んでいると今どきの所謂ライトノベルを彷彿とさせ、18歳の少年にしてはいやに小難しい言葉や、斜めに構えた表現が気になっていた。また、いくら未成年とは言え、本人の同意もなく申し込むのは現代日本では通用しないのではないだろうか。それに、人知れず書き溜めていたノートを盾に脅されるのは、同じよう経験ある身には正直快くない。
しかし、都会で生まれ育ち、林業とは無縁だった青年の成長と林業や山村に対する理解の工程が細かな描写が、同じく林業とは無縁である読者を引き込ませている。高い木に昇ってチェーンソーで枝を払うシーンなどもありありと脳裏浮かぶ。無気力な若者だったが、若い分だけ体力もあり、吸収する能力も高い。国土のほとんどを山林で覆われているにも関わらず、林業従事者は減って行く一方の日本で、勇気を通して、日本の林業がどのように進んで行くのかを垣間見えるのだろうか。
つづく
春がすぐそこに・・・
皆サマ、日々いかがお過ごしでしょうか。
天竜区の山奥で日本三大人工美林の天竜スギに贅沢にも囲まれながら、
毎日毎日、杉花粉に苦しむMOKUZOです。
いや~今年もこの季節がやってきてしまいましたね。
昨年ついに!!我が身にもふりかかってきてしまった“花粉症”。
周りの人たちが毎年杉花粉に苦しむ姿を見て
「可哀そうに・・・。」
なんて余裕ぶっていた頃が懐かしい・・・。
発症から一年が経過した今年。
昨年のあれは実は気のせいだったのでは・・・?!と、
どこかで期待していたのも空しく、今年も日々息苦しく過ごしております。
この辛さを分かち合える多くの皆サマ、鼻をムズムズさせながら必死に乗り切りましょう!!
さて、杉花粉が飛び始めたという事でだいぶ暖かい日も増え、春の訪れを感じられる季節となりました。
わたくしも一足早く春を満喫しに“伊豆河津桜まつり”に行ってまいりました。
道中の天城超えはまだ道路わきに雪が残り、浜松に比べて気温も低かったのですが、
天城トンネルを抜けると直に桜がちらほらと見えはじめました。
当日はあいにくの雨でしたが、桜まつりの会場はカラフルな傘が重なりあうように多くのお客サマで賑わっておりました。
鮮やかな濃い桃色の花びらは、普段目にする事の多かった薄い桃色の柔らかな印象とはまた違った存在感がありました。
桜のトンネルなんてステキです☆
菜の花もキレイに咲いていました☆
来年は、是非晴れた日の夜のライトアップを見にお邪魔したいなと思うMOKUZOでした。
皆サマも一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
木材利用ポイント事業が延長されます!
平成25年7月1日から始まりました“木材利用ポイント事業”が、
平成25年度補正予算の成立に伴い、延長されることとなりました。
木材利用ポイント事業の延長について、その他申請方法等の詳細につきましては、
木材ポイントのホームページ にてご確認下さい。
http://mokuzai-points.jp/newsrelease/20140226_01.html
長澤まさみ : 映画「WOOD JOB!」クランクアップ 矢口作品出演は「刺激になった」
弊社「丸志木材は」浜松天竜に製材所をもつ創業61年目を迎える東京東村山市本町にある材木店です。
安心安全な天竜杉や天竜桧の無垢の化粧材、構造材、羽柄材、にいたるまでオーダーメイドで加工できる設備を有しております。
東京支店は首都圏にむけての販売の拠点となっており、工務店さまから建築家の方々まで、新築・リフォーム事業から店舗販売まで幅広いお客様へのニーズにお応えできる体制をご用意させてございます。
産地から一貫した流通体制を整えることで、山と街をつなぎ、山林の過去から未来をつなぐ、いわば地球規模のecoのお手伝いをさせていただいております。
今日は、われわれ林業とは切っても切れない従事者にはとても喜ばしい話題沸騰中の映画の公開情報をお伝えさせていただきます。
ご興味のあるかたぜひご一読くださいませ!!
今夏話題の映画ご紹介(2013年08月11日毎日新聞デジタル抜粋)
俳優の染谷将太さんが主演し、ヒロイン役で女優の長澤まさみさんが出演する映画「WOOD JOB!(ウッジョブ) ~神去なあなあ日常~」(矢口史靖監督、14年初夏公開)がこのほどクランクアップを迎えた。長澤さんは「憧れの矢口組に参加できて本当に幸せでした。監督の演出は自分が思ってもいないことが多く、刺激になりました」とコメントを寄せている。
撮影は、林業をテーマにした原作の世界観と矢口監督によるリサーチを再現するため、三重県の山間部を中心にオールロケで行われ、大木を切り倒す「伐倒」や、20メートルに及ぶ高所での「種取り」など、本格的な林業を出演者が自ら演じた。ひょんなことから山奥で林業に従事することになる少年・平野勇気を演じた染谷さんは「今作の撮影で学んだのは、相手が自然だと何が起こるかわからないということです。誰も想像しない角度から風が吹いたら、思いもよらぬ方向に木が倒れて事故につながる。“木も生き物なんだな”と思いました」と過酷な撮影を振り返った。
“荒ぶる山の神”“林業の天才”こと飯田ヨキ役の俳優の伊藤英明さんは、主演の染谷さんについて「すごく繊細な感じだけど芯はものすごく骨太で、実は芝居以外はすべて苦手なんじゃないかと思うくらいこの仕事が合っている」と絶賛。長澤さんは「染谷くんは年下なのに先輩の貫禄があり、落ち着いた人。オーラに圧倒されつつ、私も頑張らなきゃと思いました」と話した。
映画は、三浦しをんさんが09年に発表し、累計発行部数33万部を超えるベストセラー小説「神去なあなあ日常」が原作で、「ウォーターボーイズ」(01年)、「スウィングガールズ」(04年)などの矢口監督が手がけた。都会から遠く離れた、携帯もつながらずコンビニもない山奥の村を舞台に、変わり者に囲まれながら林業に従事することになった主人公の悲喜こもごもを描いている。
Nさま邸編 ~第三章 東京到着~現場へ納め~上棟したところ~
本社をでた15トン車は一路、東京東村山まで片道4時間からの道のりをかけて到着しました。
イメージが湧きにくい方は・・・
山を下り、川をこえ、僕らの街に私たちの街にやってまいりました…
はい!
おろします。朝7:45です!
ちょっと小脇によせさせていたきます。
見事なフォーク跡☆
長旅でしたね。雨風にも負けない厳重な梱包で
ご覧いただけますか!「祝新築」の紙で覆われておりますお客様に選っていただいた化粧材たち。
ほぞには「るの四」とよめる番付でしょうか…
こちらを配送の手配に回させていただきます。ちらっと後姿だけ。
丸志木材一番の力持ち。腕相撲日本代表 の方と戦ったこともあるという イケメンが。(イケメン紹介はまた機会がありました時に)
お届け準備に入りまして、
上棟へ
こちらが上棟してしばらくの写真です。
次回は動画にて、上棟の劇的現場の雰囲気をお伝えできればと思います。(東京@まるしでした。)
2014年が始まりました!
皆サマ!!
年明けからだいぶ過ぎてしまいましたが・・・
新年明けましておめでとうございます!
本年も丸志木材㈱&MOKUZOを宜しくお願い致します!
さて、2014年がスタート致しましたが何とも寒い毎日が続きますね。
「今シーズン最強の寒波が来ています」と連日テレビで話題ですが、
わたくしの働く佐久間町は、なんだか例年より温かいような気がします。
いつもなら、水道管が凍りつき朝は水が出ない日も多々あったような記憶なのですが、
今年はまだそれがないんですよね・・・。
これからまだまだ冷え込みの厳しい日が続くとは思いますが、とにかく風邪はひかないように皆サマもご注意くださいませ。
日割れ防止の為にスプリンクラーで材料に水をかけていたら、翌日こんな事になっていました!!
垂れかかった枝の先が立体的に凍りついて、これはもうアートですね!!笑
マイナス5℃の威力はこんな感じですよ!!笑
(注)材料が多少凍っておりますが、乾燥機に入れる前のものなので問題ありません。
材料管理はきちんと行っておりますのでご心配なく。